Miniature Theater AOTENT in U.S.A.

あおテント、アメリカ公演レポート。

あおテントの紹介が載っている新聞記事。(写真は別の人形劇のものです。)


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「トリードの新聞"THE BLADE"の紹介記事」

(写真は別の人形劇のものです。)

ザ・ブレード

オハイオ州トリード/1997年7月27日/日曜日

(写真は別の人形劇のものです。 )

ミニチュア女性の冒険で
人形劇フェス開幕
キム・トレント(ブレード記者)

 身長が1インチ以下になってしまったら、人生にはさまざま困難が起こるだ ろう。
 虫は避けなければならないし、掃除機からは逃げなくてはいけないし、何を 着るかという恐ろしい難問もある。
 以上は「たまちゃんのキョーフの大冒険」に出てくる問題である。アメリカ 人形劇人協会がトリード大学で1週間開催する「人形劇の万華鏡」フェスティ バルの最初を飾ったのがこの作品だ。
 これ以外にも8作品が、今回トリード大学学生会館に600人以上集まる人形 劇愛好者達のフェスティバルの催しのハイライトとなる。
 また、アメリカ人形劇人協会で、ワークショップ、人形劇フリーマーケッ  ト、人形劇に関する展示も行う。
 「たまちゃん〜」では、ひとりの女性が思いがけずリリパットのように小さ くなってしまう。実は小さな人形なのだが、たまちゃんは新聞紙の切れ端で服 を作り、サバイバルのためにひとりで戦い続け、やがてネズミに出会う。ネズ ミは恋に落ちる。芝居は、あわれなたまちゃんが掃除機に吸い込まれる運命に 直面したところで幕切れとなる。
 この作品は昨日の朝、日本の人形劇団・ミニチュア劇場あおテントが10フィート 四方のキャンプ用テントの中で上演した。たまちゃんの最大の敵、カップの回 りを追いかけ回してきたいやらしい茶色い虫をたまちゃんが出し抜く様子を見 ようと、子ども達は笑いながら身をのりだした。
 結末の掃除機で、子ども達は笑い転げていた。出演者のひとりは、たまちゃ んの冒険の続きの話も計画中だと語った。
 一方、大人はテントの外の椅子からオペラグラスを使って観劇を楽しんだ。

 コネチカット州ミルフォードの人形遣いジム・ナポリターノは、たまちゃん の窮地が解決されないこのストーリー展開は珍しい、と言う。
 「素晴しいアイデアだ。子ども達が家に帰ってから、それぞれに結末を考え る余地を残している」と語った。
 カリフォルニア州ナバヴァリーから来たマジカル・ムーンシャイン・シアタ ーのヴァレリー・ネルソンは、人形劇の特質を体現しているこの作品はフェス ティバルの開幕にふさわしい、と述べた。
 「小さくって、ばかばかしくって、わくわくするんです」とネルソン夫人は 言う。「人形劇ってそういうものなんですよ。」



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